宝物になる1枚を、ベストな瞬間を切り取る

高校で写真部に入ったことをきっかけに写真を撮り始め、その後ブライダル撮影の奥深さを知りフォトグラファーの道へと進む。現在は関西や中部地方の結婚式場にて撮影をおこなっている。

宮川 智日子

仕事においてのこだわりはなんですか?

結婚式の時間はあっという間に過ぎていくからこそ、写真が果たせる役割はとても大きいと思っています。ご友人から贈られる心からの笑顔と歓声。遠くから見守る親御様の優しい眼差し。いつもはなかなか感情を表に出さないあの人の涙。そういった瞬間を逃さずベストな状態でシャッターを切ることは、簡単なようでいて日々技術を磨くことが欠かせません。私の撮った写真が数年後、数十年後の未来のお二人にとって大切な宝物になるように。そういう気持ちで、いつも撮影に取り組んでいます。

今まで撮影した結婚式の中で印象に残っている1枚とエピソードを教えてください。

スプーンにケーキを山盛り載せてご新郎様の口に運ぶご新婦様。そんなお二人をぐるりと取り囲み、スマホを掲げるゲストの皆様の表情に、本当にお二人は愛されているのだなと実感した一枚です。こちらのお客様は前撮りから私が撮影させていただきました。寒い日が続いたせいか桜の時期がずれてしまい、どうにか探し出した二本の桜で喜んでいただける写真を撮ろうと試行錯誤した思い出の撮影です。そんな中お二人は笑顔や気遣いを絶やさず、その後改めて結婚式当日のご指名をいただいた時は本当にうれしかったです。前撮りで感じたお二人の温かさや優しさが伝わる写真を撮りたいと撮影に臨ませていただきました。